20060818

Selected Worlds

精神病院でともだちの殺人鬼が同じ部屋になった。
三段ベッドの一番上が殺人鬼の寝床になった。
そこはオレの寝ていた場所で、部屋の隅だったから、他のみんなが靴を放り投げたり食べ物の残り物を投げたりする場所だった。
殺人鬼は部屋で一番威張っているボスに、おいそこは気をつけた方がいいぜと言われた。
部屋のみんなはそれを聞いて笑った。
オレはいじめられていたからいろんな物を投げつけられていたみたいだった。
ともだちの殺人鬼はそれを知っていた。
昇りボタンのようになるからか、と殺人鬼はボスの顔を掴みながら言った。
大げんかになったので病院の男の先生が部屋に入ってきて、まず邪魔だった野次馬の肩を掴んだ。
掴んだつもりが野次馬の持っていた大きなナイフを押してしまい、先生は野次馬の腕を切り落としてしまった。
あまりに強く押してしまったのでナイフの歯が折れた。
先生は前から人を切ってみたかったので、折れたナイフを拾って野次馬のおなかを切り裂いた。
野次馬の内臓は外に全部出てしまった。
先生は自分の部屋に戻ってドアを閉めたけど、あまりに他の病院の職員が呼ぶのでドアを開けてまた外に出た。
消火栓が作動して廊下が水浸しになっていて、流れる内臓を見て男の看護師が先生を呼びながら吐いていた。
看護婦は内臓が体が流れてきますと叫んでいた。
流れる物を見ると野次馬の内臓以外にもいろんな体の破片が流れていた。
殺人鬼がボスの体を細かくちぎりきったものだった。
いそいでみんなが殺人鬼を捜し始めた。
ちぎりきられたボスは体中ちぎりきられてしまっていて、部屋のドアの前に足首から下だけ靴のように並べて置かれていた。
殺人鬼は殺したやつの口癖を殺人現場に血で書いておく奴で、足首が置かれた近くの壁に
おいそこは気をつけた方がいいぜ
と書かれていた。
殺人鬼の姿はどこにもなくオレも殺人鬼を探していた。
外は小雨が降っていた。
オレは病院の外壁を越えようと茂みに隠れて様子を見ている殺人鬼を見つけた。
殺人鬼はオレに、病院の窓際で廊下の掃除をしている患者をどうにかしろと合図してきた。
オレはすぐに建物に入りその窓まで行った。
建物の中にいたはずの患者はいつの間にか窓の外で茂みを覗こうとしていて、あせってその患者に外に開いていた窓を閉めてくれと言うと、患者はこっちを見ずに片方の窓だけ閉めてどこかへ行ってしまった。
また別の患者がゴミを捨てようと殺人鬼のいる茂みに向かっていたので、窓からそのゴミはオレが捨ててやろうと声をかけた。
するとその患者は驚いて逃げていった。
気になったが気にしないようにしているうちに警察官が向かってくるのがみえて、これはまずいと思った。
急いで殺人鬼に知らせないとと思ったら、もうすでに壁に登る瞬間だった。
殺人鬼は警察官に見つかった。
壁の上を歩いて降りる場所を探しているうちに警察官が銃を撃ち始めた。

オレはこのシーンを見たことがあると思った。
オレが見たそのシーンでは、壁の向こうへ降りようとしたときに弾が当たってしまい、殺人鬼は壁の向こうに倒れるのだった。

ああこのシーンだったのかと気付いて、殺人鬼が撃たれてしまうと思った。
オレは病院の中から殺人鬼を見ていた。
窓と窓の間がじゃまで見にくかった。
建物の中にも警察は入ってきていて、一人だけ殺人鬼を見ているオレはきっと警察に共犯者だとばれてしまうと思ったが、そのまま殺人鬼を見ていた

警察官は銃を撃ちまくっていたが殺人鬼には当たらず、殺人鬼は壁の向こうへ生きたまま降りた。
一番弾を撃っていた警察署長はものすごく悔しがり空に向かって2発撃った。
これはアメリカの罪なのだアメリカのせいなのだと叫んでいた。
患者の誰かも
ぁぁぁぁあ”あ”あ”ーーーーーー
ぁぁぁぁあ”あ”あ”ーーーーーー
と叫んでいた。
病院の玄関に向かうと患者たちはみんなそこにいて、警察署長の言葉にうなだれていた。
一番オレの近くにいて座っていた患者が
ぁぁぁぁあ”あ”あ”ーーーーーー
と叫んでいる奴だった。
その横に置いてある小さなテレビに白い何かのマークがうつっていて、患者の叫び声のせいで映像が乱れていた。
そのうちその叫びがテレビから聞こえる歌の一部だったことに気付いて、ああこれはエンドロールの歌なのだと思った。
オレはきっと死んでるんだと思った。
あのとき壁の上で撃たれたのはオレだったのだと思った。

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